軽自動車検査協会は25日、同協会茨城事務所での検査で不適切な取扱いがあったと発表した。
同協会によると、今年6月30日、茨城事務所で行った継続検査で、前面ガラスの洗浄液噴射装置(ウィンドウォッシャー)に不具合があり、保安基準に適合しない状態であったにもかかわらず、申請者が後で修理するので適合扱いとしてほしい旨強く求めたため、必ず修理して納車するよう命じたうえで、不適合状態のまま適合として扱い、自動車検査証の有効期間を更新した。
この軽自動車については、今月2日に不適合部位が修理され保安基準に適合していることを確認したが、25日にこの件について国土交通省に報告し、その際自動車交通局技術安全部長から厳重注意を受けるとともに、文書で類似事例の有無、再発防止策を報告するよう指示を受けた。
同協会では、「軽自動車の検査に対する信頼を著しく低下させるものであり、深くお詫び申し上げる」としている。