トヨタ自動車は、トヨタ車を委託生産しているセントラル自動車を完全子会社化すると発表した。トヨタはセントラル自動車に47.71%出資する筆頭株主で、その他の主要な株主は関東自動車工業やトヨタ車体などグループ会社。株式交換は10月1日に実施する予定だ。
完全子会社化は株主総会の承認を必要としない簡易株式交換で実施する。株式交換では、セントラル自動車の株式1株に対してトヨタの株式0.23株を割り当てる。
セントラル自動車は、トヨタグループの車両組立メーカーとして、『カローラ・アクシオ』、『ヤリス』などの乗用車の自動車車体を製造している。
トヨタは、東北を、中部、北部九州に次ぐトヨタグループの第3の生産拠点として育成し、同地域に基幹部品の生産拠点を集積することによって物流費などを圧縮し、世界規模での小型車の競争力を向上させ、「国内三極体制」の整備を進めている。
今回、トヨタはセントラル自動車を完全子会社化して、セントラル自動車でトヨタグループとしての効率的な生産体制を構築するとともに、品質・コスト競争力の向上、セントラル自動車の本社工場(現・神奈川県相模原市)の宮城県への移転、2010年の工場稼動を推進するとしている。