日産、先進技術を異業種に供与…第1弾にアラウンドビューモニターなど
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同社はすでに建設機械業界や農業機械、ビルメンテナンス業界など数社から打診を受け、採用に向けた話し合いを行っており、今後数か月以内に契約が締結される予定。日産では、今度取り組みを拡大、保有する知的資産の積極的な活用を推進する。
今回候補としてあがっている供与技術は、「アラウンドビューモニター」、「遠赤外線イメージセンサー」「ブドウポリフェノールフィルター」。
アラウンドビューモニターは、車両を上方から見下ろしたような映像が表示できる技術を応用し、建設用大型重機、農業機械などの作業性向上、安全性向上に向けた活用の可能性を検討している。
また、遠赤外線イメージセンサーは、数千 - 数万画素クラスの遠赤外線イメージセンサーが人体などの熱画像が精細に得られる技術で日産はその廉価版の開発に成功した。センサーを用いた小型熱画像センサーは自動車での採用に先行して、熱源監視装置などの非自動車分野での市場投入を計画している。
さらに、ブドウポリフェノールフィルターは、天然ブドウ種子ポリフェノールの抗アレル物質効果によって、花粉症の原因となるアレル物質の除去効果を大幅に高めた高性能フィルターで『キューブ』や『ティーダ』などに搭載している。このブドウポリフェノールフィルターの効果をマンション用喚起ユニットなどの非自動車業界の製品に活用するための検討を進めている。
《レスポンス編集部》