日産、先進技術を異業種に供与…第1弾にアラウンドビューモニターなど

自動車 ビジネス 企業動向
日産、先進技術を異業種に供与…第1弾にアラウンドビューモニターなど
日産、先進技術を異業種に供与…第1弾にアラウンドビューモニターなど 全 2 枚 拡大写真

日産自動車は、異業種への技術供与を核とした、知的資産ビジネスを拡大すると発表した。自動車メーカーとして開発した技術を開放することで、異業種との新たな価値の創造や自社研究開発活動の活性化を目指すのが狙い。

同社はすでに建設機械業界や農業機械、ビルメンテナンス業界など数社から打診を受け、採用に向けた話し合いを行っており、今後数か月以内に契約が締結される予定。日産では、今度取り組みを拡大、保有する知的資産の積極的な活用を推進する。

今回候補としてあがっている供与技術は、「アラウンドビューモニター」、「遠赤外線イメージセンサー」「ブドウポリフェノールフィルター」。

アラウンドビューモニターは、車両を上方から見下ろしたような映像が表示できる技術を応用し、建設用大型重機、農業機械などの作業性向上、安全性向上に向けた活用の可能性を検討している。

また、遠赤外線イメージセンサーは、数千 - 数万画素クラスの遠赤外線イメージセンサーが人体などの熱画像が精細に得られる技術で日産はその廉価版の開発に成功した。センサーを用いた小型熱画像センサーは自動車での採用に先行して、熱源監視装置などの非自動車分野での市場投入を計画している。

さらに、ブドウポリフェノールフィルターは、天然ブドウ種子ポリフェノールの抗アレル物質効果によって、花粉症の原因となるアレル物質の除去効果を大幅に高めた高性能フィルターで『キューブ』や『ティーダ』などに搭載している。このブドウポリフェノールフィルターの効果をマンション用喚起ユニットなどの非自動車業界の製品に活用するための検討を進めている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  3. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  4. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  5. リトラと決別した「ワイルド・キャット」、3代目ホンダ『プレリュード』【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る