三菱重工、船舶用ディーゼル機関を新開発…クラス世界最良の燃費

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三菱重工業は、舶用低速ディーゼル機関「UEC-LSEシリーズ」に、シリンダー直径450mmの最新型式「UEC45LSE」を本格的に市場投入すると発表した。

このクラスのベストセラー機関である「UEC52LA」の後継機種で、クラス世界最高の燃費効率を実現したのが特長。高い需要が続く3万 - 4万tクラスのばら積み船をターゲットとして、国内外で拡販を目指す。

UEC45LSEの初号機を同社ライセンシーである赤阪鐵工所で完成した。

UEC-LSE機関は、高い経済性や環境対応性など、船舶の市場トレンドに対応するため、独自開発の高精度解析ツール(筒内燃焼シミュレーター、主軸受解析など)や三次元CAD(コンピューター援用設計システム)などを駆使して開発した船舶主機関シリーズ。

UEC45LSEの開発では、国内UEライセンシーである赤阪鐵工所や神戸発動機とともに、新来島どっく、函館どつく、神田造船所、尾道造船などに対してヒアリングを徹底的に実施した。この結果、開発当初から高い関心が寄せられており、同機関手持ち工事は現在、初号機出荷前にもかかわらず、すでに100台に迫る勢い。3万tクラスのばら積み船(新造船)向け主機関としては、現状国内シェア9割以上となっている。

UE機関は国内外で多数採用され、累積出力は2007年に3000万馬力を超えている。仕向け先としては、大手船主をはじめ、大手外国船主が採用している。また造船所としては、国内造船所を筆頭に、中国、ベトナム、トルコなど新興造船国に納入しており、国内外の船主、造船所から高い評価を受けている。

2005年には、中国とベトナムに新規のライセンシーを確保するなど、造船市場のグローバル化にも対応している。

《レスポンス編集部》

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