古河電気工業は、他業界での事例を契機に、伸銅品に関する日本工業規格(JIS)に義務付けられた性能試験の実施状況について自主点検を行った結果、銅・銅合金の板・管を製造する大阪事業所の一部で、JIS規格と異なった試験を行い品質に関わる性能値を算出していることが判明したと発表した。
これを受けて認証機関である日本品質保証機構は臨時審査を行った結果、日本工業規格に定める引張試験及び導電率試験を適切に行っていないなど、品質管理体制が基準を満たしていないことが明らかとなり、JISマーク認証の取り消しを決定した。
同社ではJISマーク認証の取り消し処分という「事実を重く受け止め、猛省いたしますとともに、お客様をはじめ関係者の皆様に多大なご心配、ご迷惑をお掛けすることにつきまして深くおわび申し上げます」としている。
今後、顧客に状況を説明して誠意を持って対応するとともに、品質管理体制についても見直して再発防止と信頼の回復に努めるとしている。