【トヨタ iQ プロトタイプ】シティコミューターではない

自動車 ニューモデル 新型車
【トヨタ iQ プロトタイプ】シティコミューターではない
【トヨタ iQ プロトタイプ】シティコミューターではない 全 7 枚 拡大写真

トヨタ『iQ』のシルエットはユニークである。真横から見るとボンネットが主張する2ボックススタイルであり、『スマート』などシティコミューターに多く採用されるワンモーションフォルムを採用していない。

「ヨーロッパのマイクロカーの多くがワンモーションフォルムを採用して新しさを演出していますが、iQはシティーコミューターとしてだけではなく高速域での都市間移動も行なえる性能を兼ね備えています。ボンネットを膨らませているのは、安全性を意識させるためです」(デザイン本部トヨタクリエイティブスタジオ須賀厚一氏)

「四隅に置いた大きめのタイヤはコンパクトカーに走りを予感させる効果があります。止まっているときよりも走っている iQを見たほうがよりワイドにタイヤが張り出して見えかっこ良く見えるはずです。セントバーナードのような大型犬の子犬時のように大きな足と骨格を感じさせます」

また、ショートオーバーハングゆえにフロントのデザインには気を使ったという。「ブランドロゴを強調するのは欧州でのトヨタのデザインモチーフになっています。広い横幅と短いオーバーハング、ともすれば『アルファード』のように大きく押し出しの強い顔になりがちのところを多様な面で、顔の彫りをつくっています」(同須賀厚一氏)

そしてサイドの表面に張りを持たせるために、真上からのラウンド面を意識した。「マイクロカーは、スマートにしても三菱『i』にしても横から見て卵形のモチーフを採用することが多い。いっぽうiQはその全長から真上からの卵形を実現し、サイドからの張りを視覚的に訴えています」(同須賀厚一氏)

さらに須賀氏はiQの秘密のエッセンスを教えてくれた。「外装内装とも、曲線部には手書きのカーブのかわりに巻貝の曲線を数式化した曲線をつかい、自然界の美しさを取り入れようとしています。iQがもつ、独特の雰囲気やユニークさを感じるのならばそのせいかも知れません」

《三浦和也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. “夏ドライブ”の快適性を上げる、便利アイテム2種5品[特選カーアクセサリー名鑑]
  5. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る