【メルセデスベンツ SLK マイナーチェンジ 解説】パワーアップしたパワートレイン

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【メルセデスベンツ SLK マイナーチェンジ 解説】パワーアップしたパワートレイン
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メルセデスベンツ『SLKクラス』がマイナーチェンジを行なった。ラインナップは、従来と同じ「SLK200コンプレッサー」と「SLK350」、そして「SLK55AMG」の3タイプとなった。今まで設定されていた3リットルのV6を積む「SLK280」は姿を消し、ベースモデルと上級グレードが残った形だ。

ただし、SLK200コンプレッサーとSLK350の両エンジンともに大幅なパワーアップを果たしている。SLK200コンプレッサーはスーパーチャージャーの過給圧のアップなどにより、従来よりも21psアップの184ps/25.5kgmを発揮。

この出力アップは如実に走りにも表れている。ブーストが効き始める領域からは力強さが増しており、中間加速のレスポンスも鋭さを増した。オープンで走るとコンプレッサーのノイズが大きく聞こえるが、エンジンが直4で軽いぶんハンドリングにも軽快感がある。

SLK200はトランスミッションも5速ATとなるので、洗練度ではV6を積むSLK350に劣るがコンパクトオープンカーらしい軽快な走りを楽しむことができる。

SLK350では圧縮比を高めた改良型のヘッドを採用した3.5リットルV6エンジンに変更になり、こちらもパワフルな印象を強めた。最高出力は従来よりも32psもアップした305ps/36.7kgmとなった。

こちらのエンジンも大幅に力強さを増し、とくに高回転域の伸びのよさに磨きが掛かった。今までのV6は多少高回転では回りが重かったが、新しいヘッドの採用により高回転でのパンチ力が増している。

7速ATの「7Gトロニック」にはシフトダウン時に空吹かしを行なうブリッピング機能を装備。マニュアルモードを使ってシフトダウンを行なった際のショックが軽減され、減速中のシフトスピードが早まって、荷重移動の変動も抑えられた。V6エンジンのカバーにはレッドの加飾があしらわれ、見た目にもスポーティなテイストを強めている

どちらのエンジンもベースの部分は大きく変わっていないが、驚くほどにパワーアップしており、精悍なSLKのスタイリングに似合う性能を手に入れている。

《岡島裕二》

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