【トヨタ iQ プロト試乗】ミニマム乗用車、でも意外と普通?…石川芳雄

試乗記 国産車
【トヨタ iQ プロト試乗】ミニマム乗用車、でも意外と普通?…石川芳雄
【トヨタ iQ プロト試乗】ミニマム乗用車、でも意外と普通?…石川芳雄 全 5 枚 拡大写真

全長3m以下と言えば、誰だって『スマート』の対抗馬だと思う。でもトヨタ『iQ』はコミューターではなくてミニマム乗用車って感じ。まあスマートだって必死こいてアウトバーンも走るわけだから、安定性が高いのは良い事だ。

実際、iQでショートホイールベースの悪癖を感じる事はほとんど無い。チョッピーなピッチングなんてまったく無くて乗り心地は意外なほどどっしり。平行移動するような不思議なコーナリング感覚も慣れると楽しい。気になったのはブレーキングの際にちょっと泳ぐような挙動を見せることくらいだ。

パワートレインの配置やボディ骨格の改革で4席を作り出したのも見事。後方のキチキチぶりと見ると追突されたらヤだなあとは思うけど、イザというとき4人乗れる安心感は売れ行きにも大きく関係すると思う。

とりあえず3気筒1000ccのみでスタートするようだが、あの独特の音と振動も抑えられていて、『パッソ』より質感も高い。

と、まあ良く出来ているんだけど、スキが無いというか、意外に普通のクルマに見えてしまうのは、やっぱトヨタ車だから?

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

石川芳雄│モータージャーナリスト
学生時代から自動車関連書籍の仕事を始め、二輪を含む自動車評論活動は20年を超えた。クルマを趣味の対象としてだけでなく実用のツールとも考え、ファミリーカーとしての使い勝手や乗り心地なども評価基準の柱に加える。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。08-09日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《石川芳雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  3. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  4. BMW、カーボン素材を天然繊維複合素材に置き換え、量産車に採用へ
  5. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る