飲酒運転で事情聴取の男性、警察署建物から飛び降りる

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23日朝、大分県中津市内にある大分県警・中津署の敷地内で、飲酒運転で検挙された50歳の男性が屋上から飛び降り自殺を図る事件が起きた。男性は近くの病院に収容されたが、まもなく死亡が確認された。

同署によると、自殺した男性は23日の午前3時10分ごろ、中津市耶馬渓町付近の国道212号で大型トレーラーを運転中、ガードレールに衝突する自損事故を起こした。

現場に急行した同署員は男が酒臭いことに気づき、アルコール検知を実施。その結果、酒気帯び相当量(呼気1リットルあたり0.25ミリグラム)のアルコール分を検出したことから、道路交通法違反(酒気帯び運転)の現行犯で検挙。事故で足を負傷したことから、病院で治療した後、同日午前7時ごろから同署内で事情聴取を行った。男性は飲酒運転を大筋で認めていたという。

その後、男性は勤務する会社からの身元引受を待っていたが、午前8時ごろに聴取を担当した署員に対して「タバコが吸いたい」と申し出たため、署員は庁舎1階の屋外部分にある喫煙所に連れて行った。すでに事情聴取を終え、違反処理も終了していたことから、署員は庁舎内に戻ったが、この隙に男性は雨どいなどを登って屋上まで到達。これに気づいた署員の制止を降り切り、約16m下まで飛び降りた。

男性は近くの病院に収容されたものの、全身を強打して死亡。受傷状況から即死したものとみられている。同署では「警察署の敷地内で発生したことは非常に残念だが、取り調べなどの職務執行は適切であった」としている。

《石田真一》

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