国土交通省関東地方整備局は、8月3日に首都高速で発生したタンクローリー火災事故に伴う渋滞による経済損失は、1日3億円以上にのぼるとの試算結果を発表した。
事故発生直後の渋滞は、首都高速を利用して中央道から常磐道に至る所要時間が平常時より70分増加し、一般道路の渋滞量も平常時の約2倍に増加した。試算によると、1日当たり経済損失は3億1000万円で、事故後5日間の経済損失は首都高速、一般道路、高速道路の合計で約16億円としている。
8月9日の1車線開放により、中央道から常磐道への所要時間は平常時より26分増に、一般道の渋滞も平常時の約1.2倍まで改善されてきているが、依然として影響は見られることから、今後も継続して今回の通行止めによる交通への影響の低減と首都圏の防災・社会基盤整備に取り組むとしている。