川崎重工がスバルに風洞を納入…国内初のムービングベルト付き

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川崎重工は、国内初のムービングベルト付き実車風洞を富士重工業(スバル)に納入した。川崎重工が2日、発表した。

この風洞の特長は、実走行に近い状態を風洞試験で実現するために、道路に相当する自動車下の部分を風速と同じ速度で移動させる移動地面板、いわゆるムービングベルトを装備していることだ。

ムービングベルトは、車体下に1ベルトおよび車輪用に4ベルトの計5ベルトで構成される。車輪用ムービングベルトは、車輪周りの空気の流れを模擬するため、車輪荷重を支持しつつベルトの移動により車輪を回転させる。試験車両に作用する空力荷重を計測するための六分力天秤は、車輪用ムービングベルトを組み込んだ構造となっている。

風洞装置のサイズは全長65m×幅40mで、形式は水平な風路内を気流が回流する「水平回流式」、測定部は、床面を除く天井面、左右両側面が開放している「4分の3セミオープン型」。吹き出しノズルのサイズは幅5.1m×高さ3mあり、最高速度180km/hまでの試験が可能だという。

また、気流温度の上昇により空力結果に差が生じることから、気流温度上昇抑制のため、外気導入と風路内に設置した水冷コイルによる冷却とを併用できる。

川崎重工は、1957年から航空機用風洞、自動車用の熱風洞および日本自動車研究所向けの実車風洞、さらに建築用風洞など、多くの納入実績がある。


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