フォルクスワーゲングループジャパンが30日から発売するコンパクトSUV『ティグアン』は、30 - 40歳代の独身層、ヤングファミリー層に支持を得るだろうと同社は見通している。
同社商品企画課長の正本嘉宏氏は、「30代から40代の、子供が少ないファミリー層か独身層がひとつのターゲット。ファミリー層であれば、奥さんも運転することを想定している。ティグアンのサイズは、着座位置が高く、乗り降りがしやすく、高い視点で楽に運転できる。『ゴルフ』よりもスムーズに乗り込めてスムーズに運転できる」と語った。
SUVやミニバンのユーザーがティグアンへ流れてくることも考えられる。正本氏は、「『SUVやミニバンは試してみたけど、日常で使うとなるとちょっと大きい』という人たちの、“ダウンサイジング的なニーズ”が多いだろうとみている」とも。
いっぽうで、身内の“ドル箱商品”からの乗り換え組もにらんでいる。「ハッチバックしか乗ったことがない人が、『コンパクトハッチの走りの良さは捨てがたいが、もう少し広くて乗りやすいクルマを』と考えている場合、ゴルフの高速走行性能などをそのままコンパクトSUVにしたティグアンは、強くお勧めしたい」と正本氏。
自分のクルマを大型化する人にも小型化する人にもおススメ、という一台だ。