ボンバルディア・エアロスペースは3日、カナダ・ケベック州ミラベルにある同社施設で、開発中のジェット旅客機『CRJ1000 NextGen』試作機の初飛行に成功した。
初飛行の操縦士はジャック・ティボードー氏とチャック・エリス氏で、飛行試験技師はユージン・ラルディサバルが担当した。試作機は、カナダ東部夏時間午前10時2分に離陸し、飛行時間は3時間25分、到達高度は3万フィート(9144 m)、最大速度は260ノット(481 km/h)だった。
ティボードー氏は、「ランディングギアを収納し、フラップとスラットを動かし、フライbyワイヤーによる新式ラダーを試した。すべて設計どおりに機能した。操縦に関しては、一サイズ小さい『CRJ900』機とほぼ同様なので、クルーが100座席クラスのCRJ1000 NextGenに移行するのも簡単だと思う」と述べる。
ボンバルディア・コマーシャル・エアクラフト社長ゲーリー・R. スコットは、「CRJ1000 NextGenは、一番近いライバル機と比べて運航経費が最大15%低く、中距離路線を敷く地域航空会社にとって最適の機材だ。乗客が求めるのは快適性やノンストップ飛行距離の長さで、一方航空会社が求めるのは燃費の良さ、整備費の低さ、性能の高さだ。CRJ1000 NextGenはそのすべてを兼ね備える」と述べる。
CRJ1000 NextGenは2009年第4四半期の商業就航を目指す。これまでに、確定受注、条件つき受注、オプション契約を合わせ、4社から計63機を受注している。