三菱自動車が発表した新型軽自動車の『トッポ』は、ボディパーツの大胆な流用により開発されたが、インテリアもどこかで見たデザインに仕上がっている。
三菱自動車 商品企画部の葛西宏樹さんは「新型トッポのインパネはeKワゴンと共用化されています。トッポとeKワゴンではガラスの高さなどが違うので、フィッティングに苦労しましたが、上手く合わせることができました」とコメント。
やはり新型トッポはインパネもeKワゴンと共用化されている。
しかし、フロントシートにはトッポ専用のベンチシートが採用され、シートクッションにはカップホルダーが装備されて使い勝手を高めている。以前販売されていた「トッポBJ」はシートの着座位置が低く感じられたが、新型では自然に座れるシートポジションが採用されている。
後席は『ムーヴ』や『ワゴンR』ほどレッグスペースは広くはないが、室内高は『タント』よりも75mmも高い1430mmもあるので開放感は高い。ラゲッジもバックレストを倒すだけのシンプルなアレンジしか用意されていないが、室内高に余裕があるので大きな物でも積みやすい。トッポBJ譲りの横開き式のバックドアも扱いやすいアイテムだ。
古いボディがベースなのでパッケージングはライバル車ほど優秀とはいえないが、室内高に余裕があるので、全体的に広々とした感じを与えてくれているのは歴代トッポシリーズの美点だ。
キーレスエントリーを使用した際に運転席だけが開錠されるように設定できたり、IRカットガラスや消臭天井、脱臭機能付きエアコンフィルターなど、ライバル車にはない装備も多数採用されているのも新型トッポの魅力のひとつだ。
eKワゴンと共用のインテリアはシフトの操作性も良好で、小物の収納スペースも多いので特に問題はないのだが、せっかくの新型車なのだからもう少しトッポ専用のデザインも盛り込んで欲しかった。