【プジョー 308SW 試乗】このスタイリングからして…岡本幸一郎

試乗記 国産車
【プジョー 308SW 試乗】このスタイリングからして…岡本幸一郎
【プジョー 308SW 試乗】このスタイリングからして…岡本幸一郎 全 4 枚 拡大写真

あらためて見ても、すごいフロントマスク。派手になればなるほどプジョーファンも喜ぶという図式なので、これはこれでいいと思う。

デザイン的に優れているかどうかはさておき、インパクト満点で、個人的には嫌いじゃない。そして、『308』というクルマが、ベーシックなCセグ車にとどまらず、プレミアムとかラグジュアリーという境地を目指したというのは、この「SW」からもヒシヒシと伝わってくる。

ワゴンボディに3列シート、大きなガラスルーフというSWシリーズのウリのポイントをもちろん踏襲。広いガラスルーフと低く下げたウエストラインによって、大きな開放感を味わえるところは、やはりこのクルマの大きな魅力である。

逆に、デフォルトの状態では、それほど室内空間が広いわけではないし、ワゴンやミニバンとして考えると少々物足りない。やはりこのクルマの本質は、2人乗り+αを主体とした乗用車だと思う。そして、必要とあれば3列目まで使えるし、逆に2、3列目を外して広いラゲッジスペースとして使うこともできる、ということだと思う。このサイズながら、いざとなればいろんなことができるというのも、このクルマならではの魅力だ。

とにかく、派手好きな筆者にとっては、このスタイリングからしてけっこう食指の動く1台ではある。しかし、タウンスピード領域でのドライバビリティの悪さがどうにも気になる。速度が乗ってしまえば、たとえ4速ATでもそれほどストレスはないのだが、踏み始めの反応の悪いアクセルペダルと、コントロール性は高いのに踏み始めが曖昧なブレーキや、やたらとセンターにもどろうとするステアリングなど、全体的にリラックスして乗れないところが惜しい…。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

岡本幸一郎|モータージャーナリスト
ビデオマガジン『ベストモータリング』の制作、自動車専門誌の記者を経てフリーランスに転身。新車から中古車、カスタマイズ事情からモータースポーツ、軽自動車から輸入高級車まで、幅広い守備範囲を誇る。「プロのクルマ好き!」を自負し、常にユーザー目線に立った執筆を心がけている。

《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る