国土交通省は24日、10年に1度の大規模調査である「東京都市圏パーソントリップ調査」を10月1日から11月末まで実施すると発表した。調査は、どのような人が、どのような目的・交通手段で、どこからどこへ移動したかなど、ある人の平日1日の動きを調べる。
調査結果は、将来のまちづくりや交通計画、大地震発生時の帰宅困難者支援のための対策立案、新型インフルエンザの被害拡大推計など、交通や防災、各種研究分野で幅広く活用される。
パーソントリップ調査は、昭和30年代以降、自動車交通の増加による道路混雑、環境悪化等が深刻な社会問題となり、各交通機関の相互関係を加味した交通政策の必要性から、昭和42年に広島都市圏で本格的に実施されて以来、全国で行われている。
全国でも最大規模の調査となる東京では、昭和43年から10年おきに実施され、今回で5回目。東京都市圏に居住する満5歳以上の居住者約340万人を調査対象としている。