20・21日、フォーミュラ・ニッポンの08年シーズン最終戦となる第8戦が、雨の中、宮城県スポーツランドSUGOで開催された。前戦で08年王者を獲得した松田次生(LAWSON TEAM IMPUL・1号車)が優勝。
また、最終戦までもつれ込んでいたチームタイトルは、4位に松田の僚友ブノワ・トレルイエが入ったこともあり、総得点を114.5点に伸ばし、TEAM IMPULが6連覇を達成した。
予選は、“平成の日本一速い男”本山哲(Team LeMans・7号車)が久々に速さを見せ、ポールをゲット。決勝も本山はスタートを決め、トップで1コーナーへ突入した。
2位スタートの松田は出遅れてしまい、予選4番手の小暮卓史(PIAA NAKAJIMA・32号車)に先行を許してしまう。3コーナーを立ち上がったところで、松田の後方にいた予選3番手スタートの土屋武士(DoCoMo TEAM DANDELION RACING・41号車)が、予選10番手スタートのロベルト・ストレイトと接触し、スピン。41号車がコース上でストップしてしまったため、後続が大混乱となり、クラッシュも発生してセーフティーカーランとなる。
4周終了時点でセーフティーカーが下がり、レース再開。直後から2位争いが激化し、小暮vs松田の闘いが始まる。松田は10周目の馬の背コーナーから仕掛けだし、11周目の2コーナーでパッシングに成功。2番手に浮上した。しかも、その直後に本山のマシンのスロットル系のトラブルが悪化し、スローダウン。ピットには戻ったがそのままリタイヤとなり、松田は労せずしてトップを獲得した。
この時点で、松田、小暮、ロイック・デュバル(PIAA NAKAJIMA・31号車)、トレルイエのトップ4。LAWSON TEAM IMPUL対PIAA NAKAJIMAの4強対決が期待されたが、中盤に入って雨が上がり、ライン上が乾きだしたため、タイヤの温度管理が難しい状態になってしまう。そのため、各車なかなか仕掛けられないままゴールとなり、松田の08年シーズン5勝目となった。
09年シーズンの開幕は、4月4・5日富士スピードウェイから。新型シャシー「FN09」がいよいよ登場となる。