伊フィアット・オートモビルズは9月22日、10月4日から一般公開されるパリモーターショーにランチア『イプシロン』の特別仕様車「ヴェルサス」(VERSUS)を出展すると発表した。
ヴェルサスは、ファッションブランド『ジャンニ・ヴェルサーチ』のディフュージョン・ライン(普及版)。
ボディカラーはブロンズで、ルーフからテールゲートにかけてヴェルサスブランドのロゴが無数にプリントされている。ドアやテールゲートのグリップ、前後バンパーのガーニッシュ、16インチ・アルミホイールにもブロンズのクローム加工が施されている。
インテリアではシートにブランドロゴが加熱成型され、ヘッドレストにVERSUSの文字がエンボスで刻まれている。また、サイドシルとシフトレバーにはエクステリア同様ブロンズ色が用いられている。
2003年に登場した現行イプシロンは2006年のマイナーチェンジを経て、2007年にMomo design仕様を投入するなどしながら現在に至っている。イタリアのBセグメントでは月間5000台ペースの登録を記録してトップ3の常連だが、オペル『コルサ』やトヨタ『ヤリス』(日本名『ヴィッツ』)などから厳しい追い上げに晒されているのも事実だ。
ようやく新型『デルタ』が発表されたものの、いまだアルファロメオやフィアットに比べ影の薄いランチアブランドだけに、ヴェルサスのファッション性がどこまでブランドの起爆剤となるか注目される。
ヴェルサスは限定500台で、2009年3月発売を予定している。ただし、ベースモデル、エンジン、価格は現在のところ未定である。