【三菱 ギャランフォルティス ラリーアート 詳報】微妙なポジショニング…狙いは北米?

自動車 ニューモデル 新型車
【三菱 ギャランフォルティス ラリーアート 詳報】微妙なポジショニング…狙いは北米?
【三菱 ギャランフォルティス ラリーアート 詳報】微妙なポジショニング…狙いは北米? 全 5 枚 拡大写真

三菱自動車『ギャランフォルティス』の最上級グレードとして追加された「ラリーアート」。そのスタイリングはフォルティスというよりも『ランサーエボリューションX』に近く、パワートレインもランエボと同じタイプがディチューンされて搭載されている。

このラリーアートの価格は298万2000円と、ランエボXのSST車よりも76万円以上安く抑えられた設定だ。この価格差を考えればラリーアートが、非常にお買い得なクルマといえるのは間違いない。

ただし、ランエボが欲しいと思う人は、かなりの本格志向なハズ。たとえ76万円安くてもラリーアートの性能では満足しないだろう。そしてスポーティなセダンが欲しいと思う人にとっては、フォルティスラリーアートのスタイリングやパワートレインは少し過激すぎるに違いない。

つまり、ギャランフォルティスラリーアートのポジショニングは、やや中途半端な印象に感じてしまうのだ。コストパフォーマンスは非常に高く、走りの性能も申し分ないのだが、どうしてもランエボXの廉価モデルに見えてしまい、プレミアムスポーツセダンという感じが伝わりにくい。

これをランエボXやフォルティスには設定されていない欧州向けの5ドアハッチバックで設計すれば多少の差別化は図られたと思うが、現状ではランエボ風フォルティスといった感じなので、微妙なポジショニングのクルマに見えてしまう。

販売比率的にも三菱ではフォルティス全体の1 - 2割と見込んでいる。

しかし、こういったポジショニングのモデルはアメリカでは意外に人気があるらしく、ラリーアートも北米での展開が予定されているようだ。日本では微妙なポジショニングだが、実はアメリカの一部のマニアには響くパッケージングに仕上がっているのだ。

フォルティスラリーアートの本当の狙いは、北米市場にあるのかもしれない。

《岡島裕二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る