JFEミネラル、リチウムイオン電池事業を強化

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JFEミネラルは、リチウムイオン二次電池(LIB)用ニッケル系正極材の生産能力を増強するとともに、本格的な販売活動を開始すると発表した。

リチウムイオン二次電池は、高容量化・高安全性が強く求められている。同社は、ニッケル酸リチウムをベースに、現在主流となっているコバルト酸リチウムより容量が約2割以上高いニッケル系正極材を開発、2004年から技術改善を進めながらサンプル出荷をしてきた。

また、同社の固有技術である複合酸化物合成技術、結晶構造・粒子形状制御、組成・不純物制御技術などにより、厳しい安全性の要求項目である耐電池膨れ性、熱安定性を大幅に改善した正極材の開発にも成功、電池メーカーから高い評価を受けている。

燃料価格高騰という大きな環境変化もあって、同材料の引き合いが強くなってきていることから、顧客要望に対応するため、今年10月に、電池材料事業化チームを発足させるとともに、JFEスチール東日本製鉄所内にある製造ラインの生産能力を年間100トンに設備を増強する。

同材料は電動工具、電動バイク・自転車、小型高機能携帯端末のほか、将来的には電気自動車などの特に高容量化ニーズの強い市場を主要なターゲットとしている。今後生産能力を年間500トン以上に拡大することも計画している。

《レスポンス編集部》

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