ホンダのカナダ現地法人であるホンダカナダ・インコーポレーテッド(HCI)は9月25日、新エンジン工場の開所式を行った。
式典には、ダルトン・マッギンティー・オンタリオ州首相、ジム・プレンティス・カナダ連邦産業大臣、西田恒夫駐カナダ大使、ホンダの青木哲会長など総勢約500人が参加した。
新エンジン工場では4気筒エンジンを生産し、HCIで生産する『シビック』に搭載する。エンジン生産に使用されるアルミニウムは、ホンダのエンジン工場では初めて100%リサイクル材を使用、廃棄物埋め立てゼロ化を達成するなど、環境に配慮した工場とした。
また、エネルギー効率の高い熱処理炉など新技術の導入により、同規模の工場と比較してエネルギー効率を30%向上、CO2排出量も15%削減できるとしている。
HCIは、1986年11月から生産を開始し、今年8月までの累計生産台数は480万台を超えている。主力機種であるシビックは、今年6月に生産累計300万台を達成するとともに、販売でもカナダ国内で10年連続乗用車ランキング1位(1998年 - 2007年)となっている。
ホンダは現在、北米6か所の工場で四輪車生産を行っているほか、今秋には新たにホンダ・マニュファクチュアリング・オブ・インディアナ(HMIN)でシビックの生産を開始するなど、現地生産の拡大を図っている。HMINの稼働開始で、ホンダの北米における四輪車の年産能力は160万台以上に拡大される。