三菱重工、スペインからGTCC発電設備を受注

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三菱重工業は、スペインのエンデサ発電会社から、総出力80万kW級のコンポスティージャ発電所向け天然ガス焚きガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)発電設備をフルターンキー契約で受注したと発表した。運転開始は2011年の予定。

今回受注した発電設備は、同国北西の都市ポンフェラーダ近郊に位置するコンポスティージャ発電所の新設6、7号機として設置される。出力40万kW級のGTCC2系列で、それぞれM701F型ガスタービン、蒸気タービン、発電機、排熱回収ボイラーなどで構成する。

このうち、ガスタービンと蒸気タービンは三菱重工の高砂製作所が製作し、発電機は三菱電機が供給する。排熱回収ボイラーは外部調達する。また、据付・土建工事・プラント補機調達はスペインのエンジニアリング企業INITEC社と総合建設業COBRA社、ACCIONA社の3社合弁の現地企業が担当する。取扱商社は三菱商事。

エンデサ発電所は、スペインの電力会社であるエンデサ社傘下の発電会社で、クリストバルコロン発電所向け40万kWのGTCC(40万kW)をはじめ、過去約500万kWのタービンを納入している。

また、今回のコンポスティージャ発電所は、1968年に三菱重工の大型蒸気タービンのスペイン向け輸出初号機として3号機向けを受注、その後、4、5号機向け蒸気タービンも連続受注して、三菱重工が欧州進出の端緒を拓いた発電所となっている。同発電所向けにはその後も、4、5号機向け排煙脱硫装置を納入している。

今回の受注はこれらの実績と、最新鋭GTCCの性能、信頼性が高く評価されたとしている。

GTCC発電設備は、ガスタービンにより発電を行い、その排熱を利用して蒸気タービンでも発電する方式。エネルギーの有効利用とCO2の排出削減が可能で、省エネルギーと環境保全に貢献する。

三菱重工はGTCC発電設備を国内外で多数納入しているが、今回の契約を弾みとして、エネルギーの有効利用と環境負荷の低減に役立つ天然ガス焚きGTCC発電設備の受注活動をさらに積極的に展開していく。

《レスポンス編集部》

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