【GARMIN nuvi 250 Plusインプレ】「Plus」で弱点を解消、隙のないPNDに

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コストパフォーマンスの高さで他の追随を許さない

シンプルだが優れた基本性能とコンパクトボディ、そしてコストパフォーマンス高さで人気が高かったガーミン製のPND『nuvi 250』。そのマイナーバージョンアップモデルとなるのが、『nuvi250 Plus』である。

nuvi250 Plusの特長は、ストイックなまでに“基本に忠実”なナビゲーション機能と、それを支える高精度な位置測位とマップマッチングである。さらにコストパフォーマンスもすこぶる高い。国内メーカーPNDは従来型のカーナビより安いとはいえ、実売価格で5〜6万円台が相場。一方、nuvi250 Plusは実売価格でそれらよりも2万円以上安いプライスタグがぶら下がる。ワンセグ対応や高解像度モニターといった“付加価値の多さ”では日本製PNDには及ばないが、コストパフォーマンスの高さでは他の追随を許さない。

しかも、ガーミンのPNDで舌を巻くのが、最も重要な「ナビゲーション」の性能が優れていることだ。先代同様、幹線道路はもちろん、下町の細街路から都心部のビル街、高架下などPNDが苦手とするエリアでも、正確に自車位置を表示。きっちりとナビゲーションを行う。さらにルートを外れるとそれをすぐに感知し、すばやくリルートを行う。ナビゲーションのアルゴリズムを筆頭にソフトウェアのクオリティがとても高く、これがnuvi250 Plusを“価格を超えた高性能”にしている。

◆弱点だった「目的地検索の遅さ」が改善

一方、先代までのnuviシリーズで、唯一ともいえる弱点だったのが、日本語による「目的地検索」が一般的なHDDカーナビと比べて遅かった点だ。その最大の弱点が、nuvi250 Plusでは大きく改善。50音順の名前検索を基本とすることで、検索スピードが大幅に向上している。ガーミンのPNDは以前から検索精度はかなりレベルが高かったが、今回の検索スピードの向上とあわせて、利用時にストレスや違和感を感じることがなくなった。隙のない、完成度の高いPNDに仕上がっている。

UI面では他にも、歴代のnuviシリーズが受け継ぐ「地図」も特長のひとつだ。ガーミンのUIデザインは、地図上の情報量の多さを競うのではなく、むしろシンプルに削って、「運転中に必要な情報だけ表示する」コンセプトである。さらにPNDの画面サイズが小さいことにあわせて、進行方向の表示方法や各種アイコンまで、「小さい画面でも見やすい」ように腐心されている。パッと見では地図画面が寂しいように見えるが、運転しながら利用すると、とても使い勝手がいいのだ。

ソフトウェアバージョンアップで、長く使えるPND

もうひとつガーミン製PNDの大きな魅力となるのが、柔軟かつ頻繁に行われる「ソフトウェアバージョンアップ」と、それによる機能改善だ。nuviシリーズでは以前から、追加コンテンツという形で海外地図などを購入・追加できたが、それ以外に基本ソフトウェア部分も無料もしくは安価でバージョンアップを行っている。これを適用することで、ハードウェアは買い換えずに、ソフトウェアの部分が進化していくのだ。

このソフトウェアバージョンアップに対する積極的な姿勢により、nuvi250 Plusは購入後も機能がよくなり、結果的に“長く使えるカーナビ”になる。本体価格の安さももちろんだが、この点でもnuvi250 Plusのお得感は他のPNDよりも高いと言える。

PNDらしいシンプルさを持ち、ソフトウェアの力で、高い基本性能と発展性を実現する。見た目の派手さではなく、実質的な部分での充実を求める賢いユーザーに、nuvi250 Plusはお奨めのPNDになるだろう。

《神尾寿》

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