「CEATEC JAPAN2008」が9月30日、幕張メッセで開幕したが、いつも来場者であふれかえっているブースがあった。村田製作所のブースがそうで、プレゼンテーションが始まると、ブース内は身動きができないほど。
お目当てはムラタセイサク君とムラタセイコちゃん。ムラタセイサク君は停止いても倒れない自転車型ロボットで、同展では毎年新たな技を披露して来場者の人気者になっている。
そして今回、新たに登場したロボットがムラタセイコちゃんで、一輪車を見事なバランス感覚で操る。そのセイコちゃんを一目見ようと、来場者が集まっているわけだ。
同社関係者によると、海外でセイサク君を披露したとき、「ムラタボーイはいるのに、ムラタガールはなぜいないのか」と言われて開発が始まったそうだ。08年春にプロジェクトがスタートし、3人の女性がデザインを、そして生産技術部の5人の男性が設計などを担当した。6か月後に完成し、今回初お目見えになった。その開発費は3000万円。
ちなみにムラタセイコちゃんはセイサク君のいとこに当たり、9月23日生まれの乙女座。出身地はセイサク君が京都市であるのに対し、セイコちゃんは滋賀県野洲市。活発だけれども照れ屋でときどき頬を赤らめるそうだ。現在、セイサク君に追いつけ追い越せと、毎日トレーニングを欠かさないとか。