日本電産は、富士電機ホールディングス、事業子会社のひとつである富士電機システムズ(FES)の2社と、FES子会社の富士電機モーター(FDM)を買収することで合意したと発表した。
日本電産、富士電機、FESの3社は、FDMグループに対する出資比率を、日本電産が60%、FESが40%とすることで、基本合意書を締結した。この結果、FDMグループが富士電機グループの子会社から異動し、日本電産の子会社となる。出資はFDMが日本電産を引き受け先とする第三者割当増資を実施する。
富士電機は今後、FDMの経営状況やステークホルダーの利益を十分に考慮した上で、FES保有の全株式を日本電産に譲渡することを視野に置いて前向きに検討する。
小型電動機の市場では、製品のコモディティー化の進展、原材料の高騰を背景に、厳しいコスト競争を余儀なくされており、FDMグループの規模拡大による事業基盤の強化が、「ドライブ事業」伸長のキーのひとつとなっている。
今回、日本電産グループの事業規模拡大戦略と、富士電機グループの産業用小型電動機事業の規模拡大ニーズが一致し、日本電産、富士電機・FESの3社は、FDMグループの経営の自主性を尊重しながら、日本電産グループが持つ経営資源、経営ノウハウ及び高度な技術をFDMグループに導入することで、効率的な新製品開発と販売機会の拡大を図り、成長・発展することを目的に資本提携することで合意した。