今年6月、東京都渋谷区内の国道246号で乗用車を運転中に重傷ひき逃げ事故を起こしたとして、警視庁は9月30日、千葉県旭市内に在住する38歳の男をひき逃げ容疑で逮捕した。現場は警視庁・渋谷署の前だったという。
同署によると、事故が起きたのは今年6月28日の午前2時40分ごろ。渋谷区渋谷付近の国道246号で、道路を自転車で横断しようとしていた25歳(当時)の男性が、進行してきた乗用車と衝突した。
男性は転倒した際に右鎖骨を折る重傷を負ったが、クルマは現場からそのまま逃走した。現場は同署前の交差点だったこともあり、警察では悪質事案として捜査を続けてきた。
目撃情報の分析や車当たり捜査から、千葉県旭市内に在住する38歳の男が容疑に関与したと断定。任意で事情を聞いていたが容疑を大筋で認めたことから、自動車運転過失傷害と道路交通法違反(ひき逃げ)容疑で逮捕した。
調べに対して男は「(被害者)が起き上がったので大丈夫だと思った」、「所用で先を急いでいた」などと供述しているようだ。