フォルクスワーゲン・グループ・ジャパンと総合開発機構は、VWグループ各社の完成車両の陸揚に使用してきた「明海埠頭第1号岸壁」の改修工事を完了するとともに、20年間のリース契約を新たに締結したと発表した。
明海埠頭第1号岸壁での陸揚作業は10月7日にドイツ・エムデン港から入船したGeorgia Highway号以降、本格的に再開する。
総合開発機構が所有する明海埠頭第1号岸壁は、これまで世界各国の生産工場から自動車専用船で輸送されてくるVW車などの完成車両をこれまでに累計96万台陸揚してきた。
「桟橋式」の同岸壁は海中から屹立する鋼鉄製の杭が上部を支える構造となっている。今回、竣工以来の塩害による経年劣化に加え、近年大型化する自動車専用船の接岸に耐える強度の確保を目的として、主構造体の杭を補強するとともに上部を刷新する大規模な改修を行った。
VWジャパンでは今回の改修工事、長期リース契約の再締結により、これまで以上に安全な陸揚作業と効率の良い新車整備が可能となるとしている。