今年始めから9か月間の新車販売台数の推移を見て、JDパワー&アソシエイツが年頭に出した今年の販売台数予測を、1420万台から1360万台に下方修正した。さらにJDパワーでは2009年の新車販売をさらに続落の傾向と見て1320万台とする見通しも発表。当初の09年予測は1430万台だった。
同様に、自動車販売についてのリサーチを行っているグローバルインサイト社では今年の販売台数を1380万台、来年を1340万台と予測。いずれにしても今年始めには1500万台という数字でさえ悲観的と言われてた事を考えると、現実は予想をはるかに上回る過酷さ、という結果になりそう。
またグローバルインサイト社では新車販売台数減はアメリカに限った現象ではなく世界的なものだとして2009年の世界の自動車販売台数予測を350万台下方修正した。同社によると今年の世界の自動車販売台数は6900万台、来年は7000万台と見ているという。
同社によると世界の自動車販売台数が2006年レベルに戻るのは2013年で、それまで自動車メーカーにとっては冬の時代が続くという。この予測が的中するとすれば、メーカーの生産カット、コストカットによるリストラで失業率の増加、それがさらに経済回復の足を引っ張る、という悪循環から抜け出すのは難しそうだ。