エルピーダメモリは、現在保有するコミットメント期間付タームローン(長期コミットメントライン)総額1100億円のうち、10月14日に1000億円の引き出しを実行したと発表した。残る100億円についても今月末までに引き出しを実行する予定。
現在の世界的な金融不安が強まる環境下、特に半導体業界では、キャッシュを手許に確保し、適切なタイミングで次の打ち手を実行することが、最も重要な経営課題となっているとしている。今回引き出しを実行した1000億円と引き出し予定の100億円の総額1100億円は、安定感のあるキャッシュポジションを確立することで財務リスク軽減に寄与し、また今後の機動的な事業運営・判断をより確かなものとするとしている。
具体的には、DRAM市況と競争環境を注視しながら微細化投資、合弁会社Rexchipへの出資、先端R&D投資など、主に2008年度投資への資金として活用していく予定。