【スタッドレスガイド'08】トリプルトレッド採用のミニバン専用…トーヨータイヤ ウインタートランパスMK4

自動車 ニューモデル 新型車
【スタッドレスガイド'08】トリプルトレッド採用のミニバン専用…トーヨータイヤ ウインタートランパスMK4
【スタッドレスガイド'08】トリプルトレッド採用のミニバン専用…トーヨータイヤ ウインタートランパスMK4 全 6 枚 拡大写真
スタッドレスタイヤもトーヨータイヤらしく、専用タイヤコンセプトで作られている。『ウインタートランパスMK4』はミニバン専用のスタッドレスタイヤだ。

MK3からMK4へとウインタートランパスが4代目に進化したが、トレッドパターンもコンパウンドもオールニューのフルモデルチェンジである。

トレッドパターンはMK3と同じく左右非対称である。重量があり重心が高いミニバン向けに、より強く踏ん張る力を得られるように非対称パターンが必要なのだ。イン側はアイス路面やスノー路面でエッジ効果を求め、アウト側はアイス路面とドライ路面でのコーナリング時のグリップ向上のために接地面積を広げるようにしている。非対称パターンということではMK3を継承しているものの、その中身は大変身だ。

トーヨータイヤ得意の360°サイプは、ミニバン用にチューニングされて採用している。重量があり重心の高いミニバンのために、アウト側とイン側で特性を変更するほどのつくりだ。アウト側はアイスとドライ路面でのグリップアップを狙って接地面積を広げる方向。イン側はアイス、スノー路面でのエッジ効果を狙ったサイプデザインになっている。

トリプルトレッド構造というネーミングのとおり、トレッド部に3種類の違うコンパウンドが配置されているのもMK4の特徴。アウト側には従来のスタッドレスタイヤと同じシリカ配合のソフトコンパウンドを採用。イン側にはこれまでより多くのシリカを分散したスーパーソフトコンパウンドを採用した。さらにこのふたつのベース部分には、それぞれのコンパウンドの劣化を抑制する効果があるソフトキープコンパウンドをレイアウトしている。

もちろんトーヨータイヤ得意の吸水クルミックスゴムを採用し、氷上路面が溶け出し、水が浮いたようなつるつるの路面状況にも強いトレッドコンパウンドになっている。

また、ミニバン用にタイヤのケース剛性も上げている。これはドライ路面でブレーキングやコーナリングにより荷重が掛かったときでも、タイヤがヘニャっと腰くだけにならないように、ボディをしっかり作ってあるのだ。

シャーベット路面に対しては、横方向の溝に凹凸型のスリットをアウト側とイン側のショルダー部分に設置することで対処している。これはスラッシュスリットと呼び、シャーベット路面で効果的に雪を飛ばしグリップ力を増している。

ミニバン専用スタッドレスタイヤとして、技術的にも熟成の域に入った感のある出来具合だ。

氷上性能IMPRESSION雪道性能IMPRESSION
PROFILE試乗MOVIE
タイヤ徹底ガイドTOP

《こもだきよし》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 【プジョー 3008 新型試乗】全身鋼のような硬さに満ち溢れる。これが新時代のプジョーか…中村孝仁
  3. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  4. レクサス『IS』改良新型、米国はハイブリッドなし..V6ガソリンだけを設定
  5. メルセデスベンツ初のEVワゴン、CLAシューティングブレーク新型…IAAモビリティ2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る