VaST、インドKPIT社と提携…車載機器用ソフトウェア品質向上へ

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VaST Systems Technology(以下VaST)は20日、電子機器の仮想モデリングのリーダーであるVaSTシステムズ(米国)が、インドの電子機器設計サービス会社であるKPIT Cummins Infosystems Ltd.(以下KPIT)と提携することを発表した。全世界の自動車関連のOEM/ODM企業やサプライヤ向けに、車載用電子機器の仮想化ツールとソフトウェアの開発サービスを共同で提供する。

両社は今回の提携により、VaSTの仮想化ツールと、KPITのソフトウェアIPおよびサービスを組み合わされることで、車載機器開発のコスト削減と品質向上の促進を期待する。

自動車業界は、ソフトウェア・コンテンツや電子機器制御による差別化を進めており、これにより高度なソフトウェア設計手法が必要とされている。VaSTとKPITの提携は、ネットワーク接続されたECU(電子制御ユニット)の仮想Hardware-in-the-Loopシミュレーション(HILS)など、最先端仮想試作化ツールや手法を採り入れ、迅速に展開するためのサービスに焦点をあてている。電子機器の仮想化は、最終製品のソフトウェア品質向上と同時に、エンジニアリングコストの削減に極めて有効だ。

KPITとVaSTの両社は、自動車の高度なソフトウェア向けの最先端ソリューションの提供で高い実績を持つ。VaSTが提供する仮想化ツールは、主要半導体メーカーの大半にサポートされており、自動車業界の事実上の標準として認められつつある。KPITは自動車OEM、Tier 1サプライヤ、半導体メーカーなど、世界で50社を超えるクライアントに、自動車業界向けのソフトウェアサービス、車載ネットワークソフトウェア、ソフトウェアプラットフォーム、システムエンジニアリングサービスを提供している。

両社の提携により、トータルなソリューションが提供可能になる、としている。

《宮崎壮人》

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