ホンダが発売した3列シートミニバンの新型『オデッセイ』。パワートレインには先代と同じように2.4リットルの直4エンジンが搭載されているが、エンジン骨格から新設計された新しいパワートレインが搭載されている。
このパワートレインの採用により最高出力は160PSから173PSに向上し、その上で10・15モード燃費は12.2km/リットルから13.2km/リットルに向上している。
新型オデッセイのエンジン開発を担当した泉昌広さんは「新型オデッセイのエンジンは北米向けの新型『アコード』から採用されている新しいエンジンです。ピストンの低フリクション化やスロットル径を最適化し、アイドリング回転を抑えるなどの効果により低燃費を実現しています」
「また、インパネ横にはグリーンのECONスイッチがあり、これを押してECONモードを選ぶとエンジンのスロットル開度やCVTの制御が燃費を重視するモードとなり、エアコンも必要時以外は積極的にコンプレッサーを停止することで、さらにガソリンを節約して走ってくれます」
「アブソルートのエンジンも圧縮比を高めて6PSの高出力化を図りながらも、10・15モード燃費を11.0km/リットルから11.4km/リットルに向上させています」とコメント。
先代のオデッセイにもECONモードは装備されていたが、新型では新しいエンジンとの組み合わせにより、さらなる効果を発揮してくれそうだ。最高出力の向上は主に高回転化により得られているものだが、実用域のトルクアップも図られているので、新型オデッセイは低燃費でも軽快な走りを見せてくれるに違いない。