26日午後、埼玉県上尾市内でひったくり事件が発生し、容疑者の乗ったクルマがパトカーに体当たりしながら逃走する事件が起きた。警察では追跡にヘリコプターも投入。事件発生から約1時間後に2人の男を逮捕している。
埼玉県警・上尾署によると、事件が起きたのは26日の午後1時40分ごろ。上尾市小泉付近の市道を歩いていた女性から「クルマに乗った男にバッグをひったくられた」という通報が寄せられた。
同署が周辺にも捜索手配を行っていたが、約30分後の午後2時10分ごろ、桶川市内でよく似た特徴のクルマが止まっているのを桶川署員が発見。職務質問を実施しようとしたが、クルマはそのまま逃走。パトカーは追跡を開始したが、容疑車両は3回に渡ってパトカーへの体当たりを繰り返した。
警察では悪質事案と判断し、交通機動隊なども含めてパトカー十数台と上空捜索用のヘリコプター1機を投入。午後2時30分ごろに東松山市内を走るクルマを発見。パトカーを幅寄せする強制抑止を実施した。クルマは縁石に乗り上げた弾みで横転。乗っていた33歳と26歳の男を公務執行妨害の現行犯で逮捕している。
調べに対して2人は「逮捕されたくないから逃げた」などと供述し、ひったくりについても容疑を大筋で認めているようだ。周辺では類似の事件も発生しており、警察では余罪についても調べを進める方針だ。