日立製作所など3社が小型モータ技術を共同開発

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日立製作所は、日立粉末冶金、日立産機システムと共同で、従来に比べモータの軸方向の長さを約半分に、効率を5%向上させる小型モータ技術を開発した。

モータの心臓部分である「鉄心」(コイルを巻いた鉄の芯)に、任意の立体的な形状を作ることが容易なことから、モータ小型化に有用な圧粉磁心と呼ばれる鉄粉を高密度で圧縮した材料を採用し、さらにその強度と形状を改良することで、開発した。
 
今回開発したのは、圧粉磁心の強度を特殊な熱処理により従来に比べ5倍に高める技術と、圧粉磁心の形状を小型化に適した立体的な形状とし、鉄心の巻線の端部など、モータ内部の余分な空間を減らす技術で、これらの技術を用いて出力100ワットの産業用モータを試作した結果、従来に比べて軸方向の長さを約2分の1に、モータ効率も5%向上できることを確認した。
 
この技術は、産業機器や、家電、自動車など幅広い分野におけるモータ搭載機器のさらなる小型化や軽量化が図れると見られる。また、この技術を用いたモータは、鉄心、コイルなどの部品の分離回収が容易な構造であることから、銅をはじめとする構成材料の資源リサイクルにも貢献しやすい。

《レスポンス編集部》

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