三菱自動車から『パジェロ』のディーゼルモデルが発表された。パジェロといえば、三菱を代表する“顔”であり、元来ディーゼルエンジンの出来のよさでセールスを伸ばしてきたモデルでもあるだけに、4年ぶりとなるその復活は歓迎すべきことだ。
今回のディーゼルモデル追加を契機に、デザイン面ではガソリンモデルともどもフロントグリルをスッキリとしたデザインへ一新。アルミホイールのデザインも同時に変更された。インテリアでは、一部グレードながら、本木目&本革巻ステアリングを装備して質感が向上した。
また、トランスミッションは、ディーゼルモデルとガソリンモデルはともに、5速ATを採用し、加速性能と燃費性能を高めている。マニュアルトランスミッションはガソリンモデルのベーシックグレードにのみ設定されている。
新たに搭載されたディーゼルエンジンは、3.2リットル直4インタークーラーターボ。ベースそのものは、以前からパジェロに搭載していたものながら、新たに燃料噴射をコモンレール式としてきめ細やかな制御を実現している。
排気系にはNOxトラップ触媒/DPFをプラスすることで、内容的には新開発といっていいほどの進化ぶりを見せている。その結果、新長期排出ガス規制をクリアしているのが注目点だ。燃費も2015年規制をパスしており、着実な数値アップを果した。
開発の取りまとめを担当した志村友訓さんいわく「現状において、できうる限りの環境性能を実現しており、従来のディーゼルのイメージとはまったく異なる」語る。
実際に白い布をマフラーの前に置いて黒煙の排出量をテストしても、新ディーゼルエンジンは、ほとんど黒煙を発せず(以前のエンジンは真っ黒に)、じつにクリーンなことがわかる。