三菱自動車からディーゼルエンジンモデルが発表された『パジェロ』。ディーゼルエンジンの性能としては、「新長期排出ガス規制」と「2015年燃費基準」をクリアしている。
しかし、排出ガス規制については次なるステップとなる、「ポスト新長期排出ガス規制」をクリアできていないのが現状だ。
「ポスト新長期排出ガス規制」は、国内で2005年より施行されている「新長期排出ガス規制」に比べ、NOx(窒素酸化物)で47%減、PM(粒子状物質)で64%減の規制値となっている(車両重量1265kg超)。規制は、2009年10月から施行され、まず新型車に適用、継続生産車・輸入車は2010年9月から適用となる。
パジェロのディーゼルは、PM(粒子状物質)に関しては、先取りしてクリアしているのだが、そのほかの項目がパスできていないのは事実だ。ポスト新長期規制は内容がかなり厳しく、クリアするのはかなり難題といわれるが、とはいえパスさせないわけにもいかないだろう。
その点を開発の取りまとめを担当した志村友訓さんに聞いてみたところ「ポスト新長期への取り組みとしては、エンジンの燃焼自体のさらなる改善と,NOxトラップ触媒の効率向上を併せて図っていく」とコメント
これから国内市場でもSUVを皮切りにディーゼルの需要が高まることが予想されるだけに、ディーゼル復活劇を成し遂げただだけでなく、着実な進化を遂げてほしいところだ。