【アウディ A4 試乗】もうちょっと遊んでも…田畑修

試乗記 国産車
【アウディ A4 試乗】もうちょっと遊んでも…田畑修
【アウディ A4 試乗】もうちょっと遊んでも…田畑修 全 6 枚 拡大写真

シングルフレーム・グリルがうまく溶け込んだフロントビューもさることながら、新型『A4』はリアビューがいい。優等生っぽい一方であまり主張のなかった先代と違い、ちょっとワルっぽい横長のテールランプをうまく配置したところに魅力を感じる。

ワイド&ローを強調して大きくなったボディにもよく合うし、なにより存在感が増して所有欲をくすぐる。インテリアの質感の高さは他でもさんざん述べられている通り、満足いくレベル。ただ、ステアリングの形状はもうちょっと遊んでもいいかな、という気はする。操作性でもスポーツパッケージの3本スポークに軍配をあげたいし、『TT』のようなステアリングを用意してくれれば文句なし。

大きくなったボディがかえって小さく感じる走り味は、やはり全体のバランスが向上したからだろう。

「3.2FSIクワトロ」はもちろん「1.8TSFI」でも上りのワインディングを元気に駆け抜けられるし、エンジンパワーも不満はない。ただ、こうなるとやはり「Sトロニック」(VWでいう「DSG」)が欲しくなる。近い将来に導入されるであろうタテ置きエンジン用の新Sトロニックにも期待大だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★

田畑修|フリーランス・ライター
1957年東京生まれ。1980年に日刊自動車新聞社に入社し、『輸入車ガイドブック』編集長などを歴任後、1998年からフリーランスに。古き良き時代のクルマ社会に関する記事や自動車産業の動向、参加型モータースポーツのレポートなどを手がける。

《田畑修》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ベントレー史上最大のデザイン革命」初のコンセプトEVは、全長5m超えの3名乗りクーペ
  2. もしも「タイプ992」が初代911をオマージュした世界線だったら…? ウクライナのデザイナーが再解釈
  3. まさに水上のスポーツカー!ブラバスの「電動ジェットボード」登場、世界77台限定で340万円
  4. 「鈴鹿8耐」最注目のヤマハ車は完全新作の『YZF-R9』! 150万円を切るなら「ブレイクの予感」しかない
  5. レクサス『LBX MORIZO RR』、イエロー映える限定車「Original Edition」価格は730万円
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る