【アウディ A4 試乗】優等生的な4ドアセダンとしては高価…川上完

試乗記 国産車
【アウディ A4 試乗】優等生的な4ドアセダンとしては高価…川上完
【アウディ A4 試乗】優等生的な4ドアセダンとしては高価…川上完 全 5 枚 拡大写真

『A4』だけではないが、アウデイというクルマを見た目だけで云々することはきわめて難しい作業だ。それは、水晶玉の優劣を論ずる様なものだからだ。言い換えれば、無色透明なものに、敢えて何らかの色彩を見ようとすることでもある。「無個性の個性を見つけ出すこと」とでもいえるだろう。

【画像全5枚】

具体的に言えば、メルセデス『Cクラス』でもなく、BMW『3シリーズ』でもなく、『パサート』以上のVWでもなく、増してポルシェではあり得ない。しかし紛れもないドイツ車なのである。

だが、アウデイというクルマの、特にA4の辛いところ(特に日本市場での)は、ポルシェは別として、それらどのドイツ車とも置き換えが効くと言う点だろう。それを少なからず救っているのは、平均的なレベルからすれば決して安価ではない価格ではあるまいか?

例えば、アウデイ「A4 1.8TFSI」の419万円という価格は決して安価なものではない。同じDセグメントに属するボルボ『S40 Aktiv』(こちらは2.4リッターだが)は305万円、プジョー『407 SV2.2』が409万円という具合だ。

もちろん、クルマは値段だけで乗るわけではないが、それにしても、優等生的な4ドア・セダンである車種としてはいささか高価に過ぎるのではないだろうか? まあ、アウデイA4のあの御面相が、街中にあふれるのを想像するのも、何か気味が悪いのだけれど。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:無評価
フットワーク:無評価
オススメ度:★★★★

川上完|モータージャーナリスト
芸能誌カメラマンを経て、男性誌のクルマリポーターからジャーナリストの道へ。旧いクルマ大好きの変人(?)

《川上完》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ハイエースの牙城を崩すか、個性的デザインの「EVバン」が日本上陸…キア『PV5』発売は2026年春
  2. ダイハツがブランド総合で首位、『ロッキー』が小型SUV部門を制す…JDパワーの新車初期品質調査
  3. スズキが新型「軽EV」を世界初公開へ、2026年度内に量産化、軽商用EVも…ジャパンモビリティショー2025
  4. ヤマハ発動機が新型3輪オープンカー、「AIで成長する」2輪車を世界初公開! 大型EVバイクなど16モデルずらり…ジャパンモビリティショー2025
  5. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る