【会田肇の新型カーナビ紹介】三洋電機、AV一体型SSDナビ「AVゴリラ」2機種発売…業界初地デジ内蔵

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【会田肇の新型カーナビ紹介】三洋電機、AV一体型SSDナビ「AVゴリラ」2機種発売…業界初地デジ内蔵
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三洋電機は11月20日より、『GORILLA』の名前を冠した2DIN・AV一体型ナビとして、「NVA-GS1580FT」「NVA-GS1480DT」の2モデルを発売する。これまで『GORILLA』という名称はポータブル型ナビにのみ与えられてきたが、カーナビのブランド名として広く定着。三洋電機は今後登場する2DIN・AV一体型ナビに対しても『GORILLA』を採用し、そのブランド名を活用して市場拡大へつなげていきたいとしている。

さて、今回登場した2モデルの違いはどこにあるのか。NVA-GS1580FTには12セグ/ワンセグ用TVチューナーを搭載したのに対し、NVA-GS1480DTにはワンセグ用TVチューナーとなっている。それ以外のスペックは両者共に同一で、強いて言えばボディ色がGS1580FTはシルバーで、GS1480DTはブラックとなることぐらい。基本的にTVチューナー以外の仕様は両者共に同じであると考えて差し支えないだろう。

ナビ機能は、4GB・SSDを使った同社製ポータブル型ナビとほぼ同じスペックとなっている。ポータブル型ナビ『GORILLA』で採用されていた高速処理回路のGORILLAエンジンを採用し、動作や表示など処理系の心臓部であるCPU(中央演算処理回路)には高速処理チップを組み合わせる。これによって、目的地の検索やタッチ操作の反応速度を向上させ、同時に地図表示能力を大幅に引き上げているのだ。

それだけに地図の表現力はとても豊かだ。芝生や街区ごとの区画に使われるテクスチャ(色、模様)を再現してリアル感を演出し、道路などの輪郭もギザギザ感も低減させている。その他、左右二画面表示や3D表示の「ゴリラビュー」にも対応。さらに、自車マークをポータブル型ナビ『GORILLA』と同様、ユーモラスなゴリラのキャラクターに変更できるようにもなっている。

また、燃費向上にもつながるエコ運転をアシストする「エコドライブ情報機能」や、盗難抑止のための「盗難多発地点(15府県)警告機能」を搭載。ゼンリンが運営するドライブポータルサイト「its-mo Drive」との連携も果たし、このサイトで見つけた観光やグルメなどの地点データをSDカードを介してナビ本体に地点登録することができる。さらに設定したルートの情報を簡単にナビ上に反映させることも可能だ。

AV機能の充実ぶりも見逃せない。DVDビデオの再生では家庭で録画したデジタル放送番組ができるVRモードにも対応。再生中のCDを等倍でSDカードへの録音することもできるが、この音楽データは曲名などの情報がないままで記録されてしまう。そこで、本機にはPC用音楽管理ソフト「Beat Jam」を付属。このソフトをPCで利用することで、曲名やアーチスト名などの情報を付加できるようにしているのだ。なお、SDカードで再生できるフォーマットはMP3/WMA/AACの3種に対応を果たしている。

この秋には10万円を大きく下回る2DIN・AV一体型ナビが相次いで登場したため、それに比べると今回登場した2モデルはいずれも割高感がある。三洋によれば、NVA-GS1580FTは12セグ対応のTVチューナーを標準で内蔵し、充実したAV機能の搭載とも併せてその優位性を訴えていく考えだという。いよいよAV一体型ナビにもメモリを使う時代が訪れる段階になってきたのは確かである。

《会田肇》

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