【日産 ムラーノ 新型】クレイモデラー木村主担…遠くから見て

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【日産 ムラーノ 新型】クレイモデラー木村主担…遠くから見て
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新型日産『ムラーノ』のデザイン開発を担当したクレイモデラー、木村誠氏に話を聞く。エクステリアの特徴や、ボディを眺めるときのポイントなどをクレイモデラーの視点から語る。

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──ムラーノのデザインの特徴について。

「ムラーノは、オープニング・フィレットのアーチ(ホイールアーチ)が、下に向けて広がっていて、しっかりとふんばった形をつくっている。サイド下部でのそのアーチの線の消え方、プレスにしたときにこのラインがどこで消えるかには充分吟味した」

「当然、全幅や立体としての成り立ちとか、ボディサイドのプランも関係してくるが、デザイナーの頭の中では消えてほしい位置がある。クレイではいいけど、プレス型、商品にしたときに、そのラインがどの位置で消えるかも考えなければならない」

「それから、(窓下の)肩口の面と、ボディサイドの大きな面の“構え方”や、リアフェンダーのスリークォーターの見たところの立体としてのたたずまいですね。ここはムラーノのデザインで特徴的な部分です」

──ムラーノに興味を抱く人へ、見所をアドバイスしてください。

「(ショールームなどではクルマを)近くで見ると思うが、できれば遠目から見てほしい。フロントから回ってリアまで、そのクルマのたたずまいを。ムラーノでいうと、フロントフェンダーのカーブから、リアのゲートの丸さまで。そしてフィレットの消える位置、一般的なフィレットの外のラインは通常は同じ幅だが、しっかりと下に向かって広がって台地をつかんでいるような感じを見てほしい」

木村誠プロフィール --- 日産自動車デザイン本部デザインリアライゼーション部主担。1973年同社入社。学生時代に読んだ「デザイン入門」でクレイモデラーの仕事を知り、以来35年間クレイモデラーひと筋に生きる。卓越した技術者に贈られる厚生労働省「現代の名工」(平成16年)に選出される。日本カーモデラー協会会長も務める。

《レスポンス編集部》

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