矢野経済研究所は、パワー半導体に関する世界市場の調査を実施し、その結果をまとめた。
パワー半導体は、電力のスイッチングや変換、制御などを行うために必要な半導体素子であり、パワーMOSFETやダイオード、IGBT、パワーモジュールを含むものを対象にした。調査は今年7-9月にかけて半導体メーカー、機器メーカーへの面談や電話などによる調査を実施した。
その結果によると、2007年におけるパワー半導体市場(金額ベース)は、前年比5.2%増の161億ドルだった。2006年後半から、デジタル家電のコストダウンや米国市場における景気後退などの影響を受けて市場は厳しい環境が続いている。2008年の市場規模は、若干伸び率が低下し、前年比4.3%増の168億ドルと予測する。
また、2009年以降は、省エネルギーと環境対策などの面からパワー半導体市場は底堅く成長する見通し。2009年の市場規模は前年比4.2%増の175億ドルの小幅な成長にとどまるが、2010年以降については再び上昇傾向に転じると予測している。
パワー半導体市場、09年に175億ドル…矢野経済研究所の予測
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《レスポンス編集部》