横河ディジタルコンピュータは、ルネサステクノロジの自動車運転支援システム制御向け32bitフラッシュメモリ内蔵マイコン『SH74504』『SH74513』に対応した開発ソリューションを製品化し、12月から順次発売する。
今回製品化する開発ソリューションは、横河ディジタルの主力製品であるインサーキットエミュレータ『advicePRO』と、車載MCUデータ計測ツール『RAMScope』、オンボードフラッシュプログラマ『NET IMPRESSシリーズ』の3種類。
advicePROは、SH7450シリーズに内蔵されたデバッグインターフェースを利用したオンチップデバッグ機能に加え、デバッグチップを搭載したピッチコンバータ(オプション)との組み合わせによりフルエミュレータとして機能し、バス情報の解析など、高機能なデバッグを行える。
RAMScopeは、デバッグインターフェースを利用して内蔵RAMデータをリアルタイムにモニタリングとロギングが行える。また、advicePROのピッチコンバータ上に設けられたRAMScope接続用インターフェースを経由して同様の計測が可能になる。
NET IMPRESSシリーズは、H-UDIやシリアルなどでの高速プログラミングが可能で、さらにCANプログラミングに対応する「C”arNETIMPRESS」を選択することで、SH7450シリーズに内蔵されたCAN経由でのプログラミングが行える。
また、FlexRayコントローラが内蔵されたSH74504に対しては、これら3種類のほか、既に提供しているFlexRay開発支援ツール「FLEXcopeシリーズ」を使用して、FlexRayのプロトコル解析、擬似データ発生、通信障害テストなどが行え、自動車のECUシステム実験や評価の支援を広範囲でサポートする。