ポルシェジャパンは、カイエンシリーズのニューモデル『カイエンSトランスシベリア』の受注を22日から日本全国のポルシェ正規販売店で開始すると発表した。
トランスシベリアは、モスクワからモンゴルの首都ウランバートルまで約7200kmを走破する大陸横断ラリー。2006年はこの過酷なオフロードラリーに初参戦したポルシェ『カイエンS』が優勝、そしてトランスシベリアラリー専用のラリーカーで参戦した2007年は、プロダクションカーをベースにしたカイエンSトランスシベリアが1-2-3フィニッシュを達成した。
今年度のラリーでは、さらに改良を加えたラリーカーで参戦し、3度目の総合優勝を果たすとともに、上位6位を独占する活躍を見せた。
こうした実績を受けてポルシェは10月4日からフランスで開催されたパリモーターショーに、カイエンSトランスシベリアを発表した。頑健なラリーカーと同様、公道を走ることのできるこのモデルは、4.8リッター自然吸気V8のDFIエンジンを搭載したカイエンSがベース。高出力は『カイエンGTS』と同じく最高出力405ps/6500rpm、最大トルク500Nm/3500rpmを発揮する。
最終減速比もカイエンSの設定を15%ローギアード化して、カイエンGTSと同じ4.1:1としているため、カイエンSを上回る加速性能を発揮する。また、電子制御ダンパーシステムであるポルシェ・アクティブサスペンション・マネージメントシステム(PASM)を標準装備するほか、内外装もラリーレイドに参戦した車両に倣ったデザインを多く採用する。
価格はティプトロニックS仕様が1104万円。