産業技術総合研究所の研究員が 次世代太陽電池の開発に成功

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独立行政法人産業技術総合研究所の原浩二郎、甲村長利研究員は、次世代太陽電池として有望視される高性能な有機色素による色素増感型太陽電池を開発した。

この技術は、現在主流となっているシリコン太陽電池が抱えている問題である製造コストと高純度シリコンの供給不安の両方の解決策として有望視される次世代太陽電池だ。経済産業省の技術戦略マップ2008では、2020-2030年までに本格実用化と、それによる太陽電池の発電価格の大幅低減が期待される革新的太陽光発電技術として位置づけられている。
 
新技術では、従来の色素増感太陽電池に用いられていたルテニウム錯体を使用しないため、希少金属であるルテニウムの資源的制約をクリアする。また、イオン液体電解液の使用により、低沸点の有機溶媒系電解液では、耐久性が100時間以下だったのが、2000時間以上の耐久性を持つことに成功した。
 
さらに、色素増感太陽電池(イオン液体電解液タイプ)としては世界最高レベルの変換効率7.6%(セル効率)の高効率を達成し、イオンゲル電解質タイプでも5.5%の効率に成功した。
 
革新的な太陽光発電技術として実用化が期待される。

《レスポンス編集部》

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