三菱重工、中国 大連にフォークリフト新工場を設立へ

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三菱重工業は、中国・大連にフォークリフトの製造会社「三菱重工叉車製造(大連)有限公司」を設立すると発表した。世界最大のエンジン式フォークリフト市場に急成長した中国にコスト競争力のある自前の生産拠点を立ち上げ、為替リスクを回避しながら事業を強化するのが狙い。

新工場は将来的に、中国向けだけでなく、ロシアなど新興市場向けの供給拠点としても機能させていく方針。
 
三菱重工叉車製造(大連)有限公司は、大連市の大連経済技術開発区に設立する。資本金は約39億円で、2009年に量産を開始する。
 
新会社は、最新モデルの1 - 3tフォークリフトを生産し、当面は中国市場向けに供給する。基幹コンポーネントは日本からの供給するが、溶接主要部品は自前で生産する。大連およびその近隣地域には、品質の高い日系企業が数多く存在することから、その他の板金部品などは現地で調達し、新会社の生産を支えるだけでなく、他の同社主要拠点にも供給していく方針。これら事業が軌道に乗った段階で徐々に生産機種を拡大、供給先についても、ロシア・CIS(独立国家共同体)、東南アジアなどを対象に拡大を検討していく。
 
中国のエンジン式フォークリフト市場は現在、北米を超えて世界シェア22%に達している。また、今回の金融危機で需要の減速は見られるものの、ロシア市場も長期的には拡大基調にあると判断した。同社はこれらの動向を踏まえ、これまでの主要3生産拠点である汎用機・特車事業本部本工場、米国MCFA社、オランダMCFE社に新たに大連新拠点を加え、世界的な新最適生産・調達体制を構築していく。

《レスポンス編集部》

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