コスモ石油、大黒ステーションで高圧水素充填を開始

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コスモ石油は「水素・燃料電池実証プロジェクト」(JHFC)からの委託で運営している横浜・大黒水素ステーションの70MPa化増強工事を完了。1日から水素貯蔵圧力(車載タンク)を従来の35MPa(350気圧)から70MPa(700気圧)に上げた燃料電池自動車(FCV)に対する水素充填実証を開始した。

70MPa化に増強する背景は、FCV実用化課題のひとつである航続距離の伸長がある。ガソリン自動車並みの航続距離を実現するためにはFCVの水素搭載量を増やす必要があり、70MPa化は有力な手段で、現在米国・ドイツでも70MPa水素貯蔵システムを搭載したFCVが70MPa水素ステーションを利用し公道走行している。
 
こうした背景を捉え、JHFCプロジェクトにおいて関東圏の4つの水素ステーションの70MPa化増強を行うことを決定、そのひとつである横浜・大黒水素ステーションでは、同社が岩谷産業の協力を得て70MPa化増強工事を進めてきた。この結果、従来の35MPa充填に加え、70MPaの高圧充填実証を実施できることになった。
 
今後は、70MPaにおける充填ノウハウの蓄積を行うとともに、環境特性・エネルギー効率・安全性・経済性などに関するデータを取得する。実証データはJHFCプロジェクトで共有し、水素ステーションに関する技術開発・ビジネス検討、規制・基準の整備にフィードバックしていく予定。

《レスポンス編集部》

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