ブリヂストン・ファイアストン、米国ラバーン工場でレイオフ

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ブリヂストンは、北米子会社のブリヂストン・ファイアストン・ノースアメリカン・タイヤ(BFNT)が、乗用車用・小型トラック用タイヤ需要の減退のため、21日付けでレイオフすると発表した。

対象となるのはテネシー州にあるラバーン工場で工場作業員148人と少なくとも10人程度のスタッフ。

ラバーン工場は、現在約1700人の従業員が勤務しており、乗用車用・小型トラック用タイヤに加えて、トラック・バス用タイヤを生産している。

北米市場は世界的な景気悪化の影響を受けてタイヤ需要が一段と減退しており、BFNTではこれまでも減産してきたが、北米での更なる生産調整が不可欠と判断した。乗用車用・小型トラック用タイヤの需要減退は在庫の増加を引き起こしており、このままだとさらに在庫量が増加して収益を圧迫する。
 
また、最終決定ではないものの、北米市場における乗用車用・小型トラック用タイヤの需要減退を理由に、ラバーン工場での大部分または全ての乗用車用・小型トラック用タイヤの生産中止の必要性について、全米鉄鋼労組(USW)の代表へ通知した。USWとの間に取り決めた労働協約中の「工場閉鎖の可能性」に該当することになるかは不明だが、BFNTでは組合の代表者に、通常6か月前に行うこととなっている「乗用車用・小型トラック用タイヤの生産中止の可能性についての事前通知」を送付した。
 
今回のラバーン工場での乗用車用・小型トラック用タイヤの生産中止については、今後十分に検討するが、トラック・バス用タイヤの生産は継続する。
 
組合側との交渉の結果、ラバーン工場での大部分または全ての乗用車用・小型トラック用タイヤの生産中止が決定された場合、生産中止期日は2009年6月30日となる予定で、工場作業員とスタッフ合わせて約500人が退職となる可能性がある。
 
ラバーン工場は1972年に操業を開始した。同工場はブリヂストンが1983年にファイアストン・タイヤ・アンド・ラバー社から買収した工場であり、ブリヂストンの北米での最初のタイヤ生産工場だ。

《レスポンス編集部》

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