矢野経済研究所は、国内での自動車用組込みソフトウェア市場についての調査を実施し、その結果をまとめた。
2008年の日本国内の組込みソフトウェア開発市場規模(ソフト部品+サービス+ハードメーカーの内製ソフト)は約1兆円(下請け事業者の重複分を除く)で、このうち、自動車用組込みソフトは約30%の比率。このため、市場規模は3000億円と推計している。
現在、国内の自動車用組込みソフトウェア市場は拡大基調にあり、今後組込みソフトウェアの技術は重要になる。とくに同車種のガソリン車と比べて燃費効率が高く、環境に配慮した車として注目されてきたハイブリッド車が今後さらに増加とすることになれば、組込みソフトウェアの重要性が増してくる。
結果によると、自動車用組込みソフトウェアの委託・発注経路は3通りに集約され、自動車メーカーがソフトウェアだけを外製化するケース、ハードもソフトも含めECU全体を外製化するケース、ECU内のボード/チップとそれに焼き付けたソフトを外製化するケース、の3つとなる。
調査期間は今年6 - 11月で、自動車メーカーや一次自動車部品メーカー、自動車用組込みソフトウェアメーカー、ソフトウェア開発ツールメーカー、ソフト開発コンサルタントなどにヒアリングなどを行った。