バイオディーゼル燃料、触媒を使わない製造に成功…東京大学など

エコカー 燃費
バイオディーゼル燃料、触媒を使わない製造に成功…東京大学など
バイオディーゼル燃料、触媒を使わない製造に成功…東京大学など 全 5 枚 拡大写真

農業・食品産業技術総合研究機構、食品総合研究所、東京大学、滋賀県立大学、鹿島建設は、「無触媒過熱メタノール蒸気法」実証試験施設によるパイロットスケールでのバイオディーゼル燃料製造に成功したと発表した。

この技術は、これまでの一般的なバイオディーゼル燃料製造技術(アルカリ触媒法)とは異なり、高温で加熱した原料(油)と高温のメタノール蒸気をほぼ大気圧下で反応させることで、バイオディーゼル燃料の成分である脂肪酸メチルエステル(FAME)を製造するもの。

この製造法は、アルカリなどの触媒や超臨界条件を必要としないため、シンプルな設備構成でFAMEの製造が可能で、原理的に廃水・廃液の発生がほとんどなく、副産物として純度の高いグリセリンが回収できるのが特長。また、原料として幅広い品質の廃食油や栽培植物油を使用することができる。

この研究は、農林水産省委託プロジェクト「地域活性化のためのバイオマス利用技術の開発」予算で実施。再生可能なバイオマスを原料とするバイオディーゼル燃料は、化石燃料の消費を削減すると同時に、廃棄物である廃食油の有効再利用が図れる。

今回の実証試験の成功により、従来法の問題を克服した無触媒過熱メタノール蒸気法によるバイオディーゼル燃料が実用化に向け大きく前進することができたとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 「赤色くるー!!」2026年モデルのカワサキ『エリミネーター』に熱視線!新カラー&グラフィック追加へ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る